翠も甘いも噛み分けて
幸成はそう言ってベッドから降りると、床に脱ぎ散らかした自分の服を身に着けて部屋を後にした。翠は幸成が部屋を出たのを確認すると、床に置いてある自分の服を手に取り、一枚ずつ身に着けた。
初めての後は腰が立たないとか、歩き方が変だとか聞くけれど、翠も下半身に違和感が残っているせいで、例に違わず歩き方がぎこちない。見る人がみれば、初めてHをしましたと見抜かれそうだ。
翠は気を引き締めて、ゆっくりと寝室の扉を開け、ダイニングへと向かった。
ちょうどお湯も沸いて新しいコーヒーを淹れたタイミングだったのか、コーヒーのいい匂いが部屋いっぱいに広がっている。
「いい匂い……」
「いい豆使ってるからな。で、ケーキはどのくらい食べる? 自分で好きな分カットするか?」
テーブルの上に、先ほどデコレーションしたケーキが置かれている。よくよく見れば、銀色の粒状のアラザンがふりかけられていた。
「この、バラの花の部分が食べたいな」
翠は先ほど食事をとった席に座ると、ケーキを指差して食べたい箇所のリクエストをした。幸成はその言葉を聞いて、綺麗にケーキをカットするとバラの花の部分のケーキを器に乗せ、翠の前に差し出した。
初めての後は腰が立たないとか、歩き方が変だとか聞くけれど、翠も下半身に違和感が残っているせいで、例に違わず歩き方がぎこちない。見る人がみれば、初めてHをしましたと見抜かれそうだ。
翠は気を引き締めて、ゆっくりと寝室の扉を開け、ダイニングへと向かった。
ちょうどお湯も沸いて新しいコーヒーを淹れたタイミングだったのか、コーヒーのいい匂いが部屋いっぱいに広がっている。
「いい匂い……」
「いい豆使ってるからな。で、ケーキはどのくらい食べる? 自分で好きな分カットするか?」
テーブルの上に、先ほどデコレーションしたケーキが置かれている。よくよく見れば、銀色の粒状のアラザンがふりかけられていた。
「この、バラの花の部分が食べたいな」
翠は先ほど食事をとった席に座ると、ケーキを指差して食べたい箇所のリクエストをした。幸成はその言葉を聞いて、綺麗にケーキをカットするとバラの花の部分のケーキを器に乗せ、翠の前に差し出した。