オオカミと父親 ひねくれた純愛(おまけの小話・その3)
「別に、俺は、彼女を牧場に案内するから、問題ない」
俺は、食堂の両扉を開けた。

大きな暖炉があり、その上に、
昔、爺さんが仕留めたと言われる、大鹿の頭部剥製(はくせい)が、飾られている。

10人ほどの座れる大きなテーブルと、中央には大きな燭台と、盛花が飾られている。

「教授・・いや、アイリス、
ここに座って」
教授はバックを持って、テーブルの端に座った。

エドナは、笑顔をうかべて
「アイリス・・って呼んでいいかしら?
今、お茶を持ってくるから、
待っていてくださいね。
アレク、あなたも手伝ってね」

エドナは意味ありげに、俺を見て促した。

エドナが廊下に出ると、額にしわをよせて、頬に片手をあてた。
「アレク、彼女、未成年なの?
結婚するって聞いたけど!!」

俺はうーーーんと、息を吐いて
「結婚は考えている。
彼女の年齢は推定、俺と同じくらいか、もしかすると年上かも」
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