オオカミと父親 ひねくれた純愛(おまけの小話・その3)
「俺は、結婚したいと思っている。プロポーズもしたし」

俺は、質問をはぐらかした。

「そうなの・・・・」
エドナはそれ以上追及せず、
俺を見て微笑んだ。

「あなたが、そこまで真剣なのは・・・初めてね」

俺は、ブドウの粒が口に入っていたので、うなずいた。

俺が、ワゴンにお茶道具を乗せて運び、エドナは、ケーキの盛り合わせの皿を持った。

教授は、タブレットをテーブルに置いて、
スクロールして、何かを色々調べているようだった。

「アイリス、ケーキはいかが?」

教授はとてもうれしげに
「ありがとうございます。
お腹がすいていたので、嬉しいです」

ああ、そうか、
俺も緊張していたせいか、
時刻が、すでに昼を過ぎているのを、すっかり忘れていた。

「昼飯、まだだったな、
俺がサンドイッチ作るよ。
昨夜のローストビーフが、残っていたよね」

俺は急いで席を立った。
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