オオカミと父親 ひねくれた純愛(おまけの小話・その3)
子ウサギに、飯を食わせるのを
すっかり忘れていた。

キスの事で、頭がいっぱいだった。

「あの・・私も・・やります」
教授が、席から立ち上がった。

エドナがそれを制して
「アレクはお相手を・・私が作るから」
エドナが、客間から出て行った。

「カーライルの親父さんの奥さんかぁ・・
すごくきれいな人だな」
教授が、感心するように言った。

「君の付き合った女性たちよりも、美人だな」

俺は、教授の女情報の入っているタブレット端末を、眺めた。

「そーですね」
俺は曖昧に返事した。

それから、牧場の地図を広げて、教授に説明をしながら
俺は、次のキスポイントをどこにするか考えていた。

エドナが、ローストビーフサンドイッチを持ってきてくれた。

「どうぞ、召し上がれ、コーンスープもね」
「いただきます」

教授はハンカチを膝に広げて、
うれしそうにサンドウィッチに
かぶりついた。

よほど腹が、減っていたらしい。
食べている姿は、本当に子どもっぽい。
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