オオカミと父親 ひねくれた純愛(おまけの小話・その3)
父親との面接
<パーティ会場>
ホテルの玄関口には
豪華なシャンデリアが下がり、
いくつも光を乱反射させている。
多くの車と、乗り降りする客で
ごった返していた。
「ここで待っていてね。
お父様を連れてくるから」
エドナは颯爽(さっそう)と、
パーティ会場に消えて行った。
教授の俺の腕をつかむ指先に、
力がはいっている。
慣れない所で、緊張しているのだろう。
「座りますか?」
俺が声をかけると
「座ると、ドレスにしわがよる
からだめだ」
教授が小さな声で、うつむき加減に答えた。
「アレク!遅かったな」
親父が大股で出て来た。
相変わらずの押しの強さ、
年齢を感じさせない勢い。
骨太で、ガタイがいい。
二人で並ぶと、俺の方が線が細く、顔も似ていない。
俺は、母親の方に似たのだ。
「ほう、こちらの美しい姫君は」
親父の視線は、
すでにミスコン審査に入っているのがわかる。
ホテルの玄関口には
豪華なシャンデリアが下がり、
いくつも光を乱反射させている。
多くの車と、乗り降りする客で
ごった返していた。
「ここで待っていてね。
お父様を連れてくるから」
エドナは颯爽(さっそう)と、
パーティ会場に消えて行った。
教授の俺の腕をつかむ指先に、
力がはいっている。
慣れない所で、緊張しているのだろう。
「座りますか?」
俺が声をかけると
「座ると、ドレスにしわがよる
からだめだ」
教授が小さな声で、うつむき加減に答えた。
「アレク!遅かったな」
親父が大股で出て来た。
相変わらずの押しの強さ、
年齢を感じさせない勢い。
骨太で、ガタイがいい。
二人で並ぶと、俺の方が線が細く、顔も似ていない。
俺は、母親の方に似たのだ。
「ほう、こちらの美しい姫君は」
親父の視線は、
すでにミスコン審査に入っているのがわかる。