妖の街で出会ったのは狐の少年でした
24話 進歩
「ありがとうございます。今日、付き合ってくれて。マフラーをくれて。
過去を聞いてくれて。
前を向く力をくれて」
「私も今日は楽しかったよ。ありがとう。でも前を向いたのも、立ち上がったのもロク自身。私は何もしてない。
そこだけは訂正させて。」
ロクは照れたのか口元に手をあてて
斜め下に顔を向ける。
ドアがノックされる。
「はい」
「あたし、ミズキ」
ロクを見ると、
「大丈夫ですよ」
「どうぞ」
「カズハ、今日遊びに行ったからお土産を・・・えっと、お客様?」
「俺ですよ。ミズキ様」
「・・・ロク!?素顔初めて見たから分からなかった」
「私もさっき、初めて見たんです」
「なんか、その・・・」
「言いたいこと、多分わかります、
ミズキさん」
((綺麗な顔立ちをしていらっしゃる・・・!))
「あの、どうしたんですか?」
「な、なんでもないよ、ロク。ねぇミズキさん?」
「え、あ、うん。あ、そうだ、お土産」
ミズキさんのくれたお土産は金平糖だった。桃色、黄色、や白の3色の金平糖が入った小袋だった。
「わぁ、綺麗だし可愛い。ありがとうございます。ミズキさん」
「喜んでくれてよかった。こっちはロクの分」
「ありがとうございます。ミズキ様」
ロクの金平糖は、青、紫、白の3色の金平糖が入った小袋だった。
「あ、私もお土産があるんです。」
「どこか行ってきたのか?」
「はい、水族館に」
「1人で?」
「いえ、ロクと一緒に」
「ふ~ん」
ミズキさんがニヤついている
そう言って買ったタオルを渡す。
「かわいいじゃん。ありがとう。」
そう言って、ミズキさんは何かに気づく
「今、気づいたんだけどロクそんな
マフラーしてたっけ?」
「このマフラーはカズハ様がくれたんです」
そう言い、ロクはマフラーを触る。
優しい顔で。
確かマフラーを送る意味って・・・。
ロクは簪。カズハはマフラー、か。
多分2人とも意味知らないんだろうな。
お互いに大切な存在なのは確かかな?
「さて、お土産も渡したしアタシは失礼するよ。
カズハまた明日から頑張ろうな」
「はい、ミズキさん」
ミズキ様は出て行った。
「カズハ様」
「な、何?」
「体調、悪いんですか?」
「え、そんなことないよ。大丈夫。」
「じゃあ、
なんでこっちを見ないんです?」
「そんなこと、ないよ?」
「いえ、確かに見ていないんですよ、
カズハ様。俺、何か粗相をしてしまいましたか?」
「そ、そうじゃないよ。ロクは悪くないの」
不毛の会話をこのまま続けても拉致があかないので、カズハ様の前に回り込む。
すると、カズハ様は両手で顔を隠した。
俺はそれをゆっくり解き、目を見て優しく微笑む。
私は、ロクの顔が近くにあり、挙動不審になりかけるが必死に耐える。
「やっと、こっち見てくれましたね」
そう言ってロクは微笑んだ。
「ちょっと距離近くない?」
「そうですか?なんで見てくれなかったんですか?」
「ロクの・・・」
「俺、ですか?」
「ロクの顔が、その・・・綺麗、
だから、なんか恥ずかしくて・・・」
「カズハ様の方が綺麗ですよ。
顔だけじゃなくて心も」
・・・俺、今しれっと何言った!?
「す、すみません俺に言われても嬉しくないですよね!」
「そんなことないよ。ありがとうロク」
カズハ様は、はにかみながら笑った。
それから私は夕食を終え、お風呂に入り
布団に入り、1日を終えた。
過去を聞いてくれて。
前を向く力をくれて」
「私も今日は楽しかったよ。ありがとう。でも前を向いたのも、立ち上がったのもロク自身。私は何もしてない。
そこだけは訂正させて。」
ロクは照れたのか口元に手をあてて
斜め下に顔を向ける。
ドアがノックされる。
「はい」
「あたし、ミズキ」
ロクを見ると、
「大丈夫ですよ」
「どうぞ」
「カズハ、今日遊びに行ったからお土産を・・・えっと、お客様?」
「俺ですよ。ミズキ様」
「・・・ロク!?素顔初めて見たから分からなかった」
「私もさっき、初めて見たんです」
「なんか、その・・・」
「言いたいこと、多分わかります、
ミズキさん」
((綺麗な顔立ちをしていらっしゃる・・・!))
「あの、どうしたんですか?」
「な、なんでもないよ、ロク。ねぇミズキさん?」
「え、あ、うん。あ、そうだ、お土産」
ミズキさんのくれたお土産は金平糖だった。桃色、黄色、や白の3色の金平糖が入った小袋だった。
「わぁ、綺麗だし可愛い。ありがとうございます。ミズキさん」
「喜んでくれてよかった。こっちはロクの分」
「ありがとうございます。ミズキ様」
ロクの金平糖は、青、紫、白の3色の金平糖が入った小袋だった。
「あ、私もお土産があるんです。」
「どこか行ってきたのか?」
「はい、水族館に」
「1人で?」
「いえ、ロクと一緒に」
「ふ~ん」
ミズキさんがニヤついている
そう言って買ったタオルを渡す。
「かわいいじゃん。ありがとう。」
そう言って、ミズキさんは何かに気づく
「今、気づいたんだけどロクそんな
マフラーしてたっけ?」
「このマフラーはカズハ様がくれたんです」
そう言い、ロクはマフラーを触る。
優しい顔で。
確かマフラーを送る意味って・・・。
ロクは簪。カズハはマフラー、か。
多分2人とも意味知らないんだろうな。
お互いに大切な存在なのは確かかな?
「さて、お土産も渡したしアタシは失礼するよ。
カズハまた明日から頑張ろうな」
「はい、ミズキさん」
ミズキ様は出て行った。
「カズハ様」
「な、何?」
「体調、悪いんですか?」
「え、そんなことないよ。大丈夫。」
「じゃあ、
なんでこっちを見ないんです?」
「そんなこと、ないよ?」
「いえ、確かに見ていないんですよ、
カズハ様。俺、何か粗相をしてしまいましたか?」
「そ、そうじゃないよ。ロクは悪くないの」
不毛の会話をこのまま続けても拉致があかないので、カズハ様の前に回り込む。
すると、カズハ様は両手で顔を隠した。
俺はそれをゆっくり解き、目を見て優しく微笑む。
私は、ロクの顔が近くにあり、挙動不審になりかけるが必死に耐える。
「やっと、こっち見てくれましたね」
そう言ってロクは微笑んだ。
「ちょっと距離近くない?」
「そうですか?なんで見てくれなかったんですか?」
「ロクの・・・」
「俺、ですか?」
「ロクの顔が、その・・・綺麗、
だから、なんか恥ずかしくて・・・」
「カズハ様の方が綺麗ですよ。
顔だけじゃなくて心も」
・・・俺、今しれっと何言った!?
「す、すみません俺に言われても嬉しくないですよね!」
「そんなことないよ。ありがとうロク」
カズハ様は、はにかみながら笑った。
それから私は夕食を終え、お風呂に入り
布団に入り、1日を終えた。