妖の街で出会ったのは狐の少年でした
61話 もうすぐ
紅葉がほとんど色づき風に舞う景色を見ながら呟く「私からの贈り物届いたかな。」
洞窟から出てきた彼に真顔で聞かれた
「なに物思いに耽けてるんだ」
「ミチル、耽けてたわけじゃないけど」
「いや、何か考えてた。こんな感じに」
そういうとミチルは遠い目をした。
面白く吹き出してしまった。
「この前、カズハの誕生日だったんだ」
「前言ってた、友達の?」
「うん、誕生日まで2週間もなかったから驚いたし、大変だったけど、楽しかった」
「だから最近、山を降りるが多かったのか、」
「うん、ふもとのお店に行ってもなかなかいいものがなかったし。それに登り降りで結構時間かかるから、そんなにのんびり見れなかったし。」
数回だがあれで結構体力ついたと思う。
「戻ってきてからも便箋と睨めっこして書いては消してを繰り返してたしな」
「見てたの!?」
まさかあれを見られてたとは、恥ずかしい。
「でも、届いたんだろ?」
「多分ね、」
「きっと、伝わってるよ」
「そうだといいな」
それから数日後、私はあの服を引っ張り出す。
みんなと出会った時に着ていた服。
「ナツキさん、なんか嬉しそうだね」
「カケル、やっぱりわかっちゃう?」
「え、まぁ」
「今日、あの街に行くんだ。帰ってくるのは
3日後かな」
「そうなんだ。楽しんできてね」
「ありがとう、カケル。じゃあ、行ってくるね」
「いってらっしゃい」
私は必要最低限のものをバックに入れ山を
降りる
「ん、どうしたんだ、カケル」
「ミチル・・・」
「なんか傷ついたような顔してるけど」
「気のせいだよ」
俺はコンの頭を撫でる
「気のせいだよ・・・」
山を降り、途中近道だと思って行ったら遠回りに
なって、やっと街が見えてきたのは夕方からだった
「すっごい時間かかったな」
町に入ると懐かしい風景。
あまり変わってないかな。でもよく見ると、着物を
着ている人は少なくなったように見える。
しばらく歩いていると
「嬢ちゃん?半年くらい前にお母さんと一緒に来た 嬢ちゃんか?」
気前よく負けてくれた八百屋のおじさんだった。
「お久しぶりです。あの時はお世話になりました」
「久しぶりだな。嬢ちゃん、見ないうちにでっかくなって。」
あの時と変わらない態度にどこか安心した、
「しばらくいるのか?」
「ええ、といっても3日だけですが」
「そっか、短い間だけどゆっくりして行ってくれ」
「ありがとうございます、」
おじさんと別れ、宿に向かう。
(びっくりするかな~)
手紙には行くことを書いたがいつとは書いていない
宿に入ると部屋に通された。
(カズハ、今日は非番なのかな)
明日の朝食を早めにしてもらって、温泉に浸かりに行く。
「は~、疲れたな。足パンパン」
お湯に浸かりながら足をほぐす。
学校、いきなり行ったら迷惑かな。
困らせるかな。そもそも
(私の席、あるかな)
めんどくさいことを考えるのをやめ、温泉から出て
浴衣に着替える。
夕食を食べ、布団に転がる。
うとうとしたらすぐに眠ってしまった。
翌日浴衣を脱ぎ、着替える。
運ばれてきた朝食をいただく。
食べ終えると仲居さんが下げにきてくれたので、
それと同時に部屋を出て、玄関に行くとロクとカズハが宿出るところだった。
(どんな反応するかな)
好奇心で驚かせることにした。
早歩きで近づくと、ロクが気づいたのか振り返ったが、察してくれたのかすぐに前を向いてくれた。
カズハの肩を軽く叩く。
洞窟から出てきた彼に真顔で聞かれた
「なに物思いに耽けてるんだ」
「ミチル、耽けてたわけじゃないけど」
「いや、何か考えてた。こんな感じに」
そういうとミチルは遠い目をした。
面白く吹き出してしまった。
「この前、カズハの誕生日だったんだ」
「前言ってた、友達の?」
「うん、誕生日まで2週間もなかったから驚いたし、大変だったけど、楽しかった」
「だから最近、山を降りるが多かったのか、」
「うん、ふもとのお店に行ってもなかなかいいものがなかったし。それに登り降りで結構時間かかるから、そんなにのんびり見れなかったし。」
数回だがあれで結構体力ついたと思う。
「戻ってきてからも便箋と睨めっこして書いては消してを繰り返してたしな」
「見てたの!?」
まさかあれを見られてたとは、恥ずかしい。
「でも、届いたんだろ?」
「多分ね、」
「きっと、伝わってるよ」
「そうだといいな」
それから数日後、私はあの服を引っ張り出す。
みんなと出会った時に着ていた服。
「ナツキさん、なんか嬉しそうだね」
「カケル、やっぱりわかっちゃう?」
「え、まぁ」
「今日、あの街に行くんだ。帰ってくるのは
3日後かな」
「そうなんだ。楽しんできてね」
「ありがとう、カケル。じゃあ、行ってくるね」
「いってらっしゃい」
私は必要最低限のものをバックに入れ山を
降りる
「ん、どうしたんだ、カケル」
「ミチル・・・」
「なんか傷ついたような顔してるけど」
「気のせいだよ」
俺はコンの頭を撫でる
「気のせいだよ・・・」
山を降り、途中近道だと思って行ったら遠回りに
なって、やっと街が見えてきたのは夕方からだった
「すっごい時間かかったな」
町に入ると懐かしい風景。
あまり変わってないかな。でもよく見ると、着物を
着ている人は少なくなったように見える。
しばらく歩いていると
「嬢ちゃん?半年くらい前にお母さんと一緒に来た 嬢ちゃんか?」
気前よく負けてくれた八百屋のおじさんだった。
「お久しぶりです。あの時はお世話になりました」
「久しぶりだな。嬢ちゃん、見ないうちにでっかくなって。」
あの時と変わらない態度にどこか安心した、
「しばらくいるのか?」
「ええ、といっても3日だけですが」
「そっか、短い間だけどゆっくりして行ってくれ」
「ありがとうございます、」
おじさんと別れ、宿に向かう。
(びっくりするかな~)
手紙には行くことを書いたがいつとは書いていない
宿に入ると部屋に通された。
(カズハ、今日は非番なのかな)
明日の朝食を早めにしてもらって、温泉に浸かりに行く。
「は~、疲れたな。足パンパン」
お湯に浸かりながら足をほぐす。
学校、いきなり行ったら迷惑かな。
困らせるかな。そもそも
(私の席、あるかな)
めんどくさいことを考えるのをやめ、温泉から出て
浴衣に着替える。
夕食を食べ、布団に転がる。
うとうとしたらすぐに眠ってしまった。
翌日浴衣を脱ぎ、着替える。
運ばれてきた朝食をいただく。
食べ終えると仲居さんが下げにきてくれたので、
それと同時に部屋を出て、玄関に行くとロクとカズハが宿出るところだった。
(どんな反応するかな)
好奇心で驚かせることにした。
早歩きで近づくと、ロクが気づいたのか振り返ったが、察してくれたのかすぐに前を向いてくれた。
カズハの肩を軽く叩く。