妖の街で出会ったのは狐の少年でした
65話 暗雲
「この街の端の方まで行ってみようかな。」
思いだったらすぐ行動。
私は早足で歩く。
家に帰ってから
「ねぇ、母さん。なんでナツキおねーちゃんと一緒にいちゃダメなの?」
「何度も言わせないで。あの子は呪われた血の持ち主なの」
「でも」
母さんの顔は見たことないくらい
強張っていた。
ーあなたはどうしたいのー
私は
「私は、ナツキおねーちゃんが大好きだよ。
友達だもん」
母さんはため息をつきながら言った
「チヨ、あの子とは友達になっちゃだめ。
あなたのためなのよ」
「私は子供だから大人の事情なんてわかんないよ。血は変えることができない。
変えることのできない理由で
差別はもうしたくない。間違えることはもうしたくない」
母さんは私の肩に手を少し声を荒げて言った
「おねがい、わかってよ」
私は負けじと反論する。
「わかんないよ。血だけじゃない。学力や見た目だけで判断して友達になるからならないかを決めることが正解ならそんな正解
分かりたくない」
「なんで言うことを聞いてくれないの!?」
私が反論すると大声で言った。
「私にだって考えがあるの。
子供だけど私なりの考えがちゃんとあるの」
反論すると疲れたのか何も言わず
奥にいってしまった。
チヨは昔から賢い子だった。
ダメなことを言うとちゃんと理解してもう
やることはなかった。手のかからない子だった、
ロクという少年のことは知ってから私はチヨに近づかないように言っていた。
でも、いつからかチヨは嬉しそうにすることが増えた。それとなくチヨと仲のいいスイウの母親に聞くとどうやらロクと遊ぶことがあるらしい。
チヨに聞くと最初は、はぐらかしていたが
次第にぽつりぽつりとつぶやいた。
教室のみんなでロクと遊ぶことがあること、
カズハという少女に諭されたことなど。
私はあの教室にいる時が一番楽しいと。
腑に落ちなかったが、その場では自分を納得させた。
それから半年後ナツキという子が転入してきたことを知る。
関わらないように言ったが無視だった。
なんでいうことを聞いてくれないの。チヨ
夜になって主人が帰ってきてから夕飯の時間にしたが会話はなかった。
寝る頃、主人に今日の出来事を訴えるように話す。
「あの時とそっくり」
ポツリと呟いた。
「あの時?」
「君が僕にお見合いの時に話したの覚えてる?自由がなかったって、ずっと母親の期待に応えてきた。仲の良かった友達も学力が足りないとか相手を推し測り勝手に疎遠にさせられたって。」
「あ・・・」
「君が涙を流しながら語ったあの過去を
チヨに押し付けてるんだよ」
「でも、あの子はまだ子供で・・・」
「子供は体も心も未発達だ。少し大きくなれば力をつける。その力を助けに使うか傷つけるのに使うかは親がおしえなければいけない。将来すすむべき道を作るのも
親の役目だとは僕は思うけど、それを進むかどうかは本人次第だよ。」
本人次第。
「それに確証のない理由で友達を突き放すように促すのは違うんじゃないかな。
それは君もわかっていると思うよ。」
私は母親と同じことをしていたのか。
「寄り道したっていい。迷ってもいい。
その何気ない経験が自分をほんの少しだけ
成長させてくれる。
チヨのことが心配なのはわかるけど、もう少し信用してもいいんじゃないかな。」
ただ焦ってたのかな、少しずつ自分を見つめ直していこう。あの子が大人になるまで。
そう思い布団に入り電気を消す。
思いだったらすぐ行動。
私は早足で歩く。
家に帰ってから
「ねぇ、母さん。なんでナツキおねーちゃんと一緒にいちゃダメなの?」
「何度も言わせないで。あの子は呪われた血の持ち主なの」
「でも」
母さんの顔は見たことないくらい
強張っていた。
ーあなたはどうしたいのー
私は
「私は、ナツキおねーちゃんが大好きだよ。
友達だもん」
母さんはため息をつきながら言った
「チヨ、あの子とは友達になっちゃだめ。
あなたのためなのよ」
「私は子供だから大人の事情なんてわかんないよ。血は変えることができない。
変えることのできない理由で
差別はもうしたくない。間違えることはもうしたくない」
母さんは私の肩に手を少し声を荒げて言った
「おねがい、わかってよ」
私は負けじと反論する。
「わかんないよ。血だけじゃない。学力や見た目だけで判断して友達になるからならないかを決めることが正解ならそんな正解
分かりたくない」
「なんで言うことを聞いてくれないの!?」
私が反論すると大声で言った。
「私にだって考えがあるの。
子供だけど私なりの考えがちゃんとあるの」
反論すると疲れたのか何も言わず
奥にいってしまった。
チヨは昔から賢い子だった。
ダメなことを言うとちゃんと理解してもう
やることはなかった。手のかからない子だった、
ロクという少年のことは知ってから私はチヨに近づかないように言っていた。
でも、いつからかチヨは嬉しそうにすることが増えた。それとなくチヨと仲のいいスイウの母親に聞くとどうやらロクと遊ぶことがあるらしい。
チヨに聞くと最初は、はぐらかしていたが
次第にぽつりぽつりとつぶやいた。
教室のみんなでロクと遊ぶことがあること、
カズハという少女に諭されたことなど。
私はあの教室にいる時が一番楽しいと。
腑に落ちなかったが、その場では自分を納得させた。
それから半年後ナツキという子が転入してきたことを知る。
関わらないように言ったが無視だった。
なんでいうことを聞いてくれないの。チヨ
夜になって主人が帰ってきてから夕飯の時間にしたが会話はなかった。
寝る頃、主人に今日の出来事を訴えるように話す。
「あの時とそっくり」
ポツリと呟いた。
「あの時?」
「君が僕にお見合いの時に話したの覚えてる?自由がなかったって、ずっと母親の期待に応えてきた。仲の良かった友達も学力が足りないとか相手を推し測り勝手に疎遠にさせられたって。」
「あ・・・」
「君が涙を流しながら語ったあの過去を
チヨに押し付けてるんだよ」
「でも、あの子はまだ子供で・・・」
「子供は体も心も未発達だ。少し大きくなれば力をつける。その力を助けに使うか傷つけるのに使うかは親がおしえなければいけない。将来すすむべき道を作るのも
親の役目だとは僕は思うけど、それを進むかどうかは本人次第だよ。」
本人次第。
「それに確証のない理由で友達を突き放すように促すのは違うんじゃないかな。
それは君もわかっていると思うよ。」
私は母親と同じことをしていたのか。
「寄り道したっていい。迷ってもいい。
その何気ない経験が自分をほんの少しだけ
成長させてくれる。
チヨのことが心配なのはわかるけど、もう少し信用してもいいんじゃないかな。」
ただ焦ってたのかな、少しずつ自分を見つめ直していこう。あの子が大人になるまで。
そう思い布団に入り電気を消す。