恋桜~あやかしの闇に囚われて~
生い茂った木々の向こうに、古いトンネルが見えた。そこにあると知らなければ、見過ごしてしまいそうな場所だ。トンネルは老朽化はしているが崩壊はしておらず、なんとか車で通り抜けられそうだった。
「日女薙トンネル……」
車を降り、トンネルの入り口まで歩く。アーチの上部にトンネルの名称が彫られているのをスマートフォンのカメラに収め、トンネルの奥を覗きこんだ。得体の知れない蔓植物がトンネルを覆い隠すように垂れ下がっており、中は薄暗く出口は見通せない。
「一応、村までは車で行けそうだな」
ミツルがはしゃいで言った。確かに立入禁止の看板は立っているが、ロープや金網などの設備はない。
「でも、やっぱり不気味じゃないか? もう誰も住んでいない廃村なんだろ。気持ち悪い噂もあるみたいだし」
「だから、いいんだって。誰も撮っていない最恐スポットに、俺たちが初潜入するんだ。話題になるぞ!」
ミツルに促され、車に乗り込みアクセルを踏む。
「日女薙トンネル……」
車を降り、トンネルの入り口まで歩く。アーチの上部にトンネルの名称が彫られているのをスマートフォンのカメラに収め、トンネルの奥を覗きこんだ。得体の知れない蔓植物がトンネルを覆い隠すように垂れ下がっており、中は薄暗く出口は見通せない。
「一応、村までは車で行けそうだな」
ミツルがはしゃいで言った。確かに立入禁止の看板は立っているが、ロープや金網などの設備はない。
「でも、やっぱり不気味じゃないか? もう誰も住んでいない廃村なんだろ。気持ち悪い噂もあるみたいだし」
「だから、いいんだって。誰も撮っていない最恐スポットに、俺たちが初潜入するんだ。話題になるぞ!」
ミツルに促され、車に乗り込みアクセルを踏む。