火の力を持つ国王様は愛も熱い
「はぁ……もう絶対…エマにやらせねぇ…一生自分で処理する……」
エドの処理が終わって、エドの体温は下がったけど…
エドは私の手を握りながら私の事を抱き締めて胸に顔を埋めながら何度も溜息をつきながらそう言った。
「ごめんなさい…私、初めてだったから上手く出来なくて…」
「いや、そんな事ない…めちゃくちゃ良かった…良過ぎた……エマにしてもらうのが良過ぎて…あんな早く……あああぁ…」
何がダメだったんだろう…?
あの時、私が触れる度に息を切らして何かに耐えようとしているエドは色っぽくて…ずっとドキドキしてしまった。
処理に時間が掛かってしまったらどうしようかと思ったけど、早く終わって良かったけど…何が違うんだろう?
「私は……毎回エドにもしたいな…エドに愛されるのも愛すのも…その…愛し合ってるって感じがして…好きかも…」
「……次は早く終わらないからな」
次もしても良いって事は上手く出来なかったわけじゃなかったみたいでよかった…
「そろそろ夕食にするか」
「はいっ」
「そこに着るものを用意してあるからそれを着ろ」
エドはベッドルームの扉を開けると、サイドテーブルに綺麗な箱が用意されていた。
脱ぎ捨てられたメイド服で身体を隠しながらそっちへ移動して箱の中を見ると、レースのあしらわれた水色の綺麗なワンピースとそれに合うブルーのキラキラしたビーズが施された靴が入っていた。
「……あの…今夜も晩餐会かなにか…大変っ…今夜大事な予定ある事確認してなかったですっ」
急いで予定の確認に行こうとすると止められる。
「別に予定なんてない」
「え?この服…」
「結婚が決まっているんだ…仕事の予定のない夕食以降はメイドではなく恋人として…過ごしたい」
「先日も素敵なドレスを頂いたばかりなのに…」
「今まで関係上何もしてやれなかったからこのくらい気にするな。それに俺は稼いでるからな」
エドは得意気にそう言った。
アヴァンカルド王国は王族は国務以外に様々な事業を行っていて、国民が払う税金は国民の為に使われ、お城の維持費や王族の生活に掛かっている費用は全て事業の方のお金で賄われている。
だから、エドはかなり忙しい日々を送っている。