火の力を持つ国王様は愛も熱い



「はぁ~お買い物楽しかった!ルーナ、また行こうね」

「うん!アヴァンカルドはお洒落な仕立て屋さんとか雑貨屋さんとか充実してて本当楽しい」

「ライマーレ王国の街だって電気でキラキラしてて楽しいでしょ?水門からライマーレ王国見た事あるけど、すごく明るくて感動しちゃった!今度、行けるようになったらライマーレ王国の街一緒に行かせてね!そうなるにはこれからもっと親交深めていかないとダメなのかな…ウーン」

笑って誤魔化すけど、あんな廃れてしまった王国親交する価値ないと判断されたらと思うと見せられない…。

「そうだ、ルーナに大事な事聞くの忘れてた!」

「大事な事?」

「うん、ルーナってお付き合いしてる人とか好きな人とかいる?」

「え?いないけど…」


しいて言うなら現状では一番まだ知り合ったばかりのアクアに何度もドキドキさせられてるけど…好きな人とかではないし、アリスにはそんな風にアクアの事見てるなんて言えない。

「えー!そうなんだ…好きな人出来たら教えてね?」

「うん…アリスはそういう人いるの?もしくは許嫁みたいな人とか」

「ふっふっふ!実はね、ジョシュア…あっ!おなじ学校でね?えっと、ジョシュアのお家は古くから水門の周辺を任されてる貴族で、侯爵家の次男ですっごく格好良いの!」

すごくノリノリで嬉しそうに話してくれる。

「そのジョシュアさんとは恋人同士なの?」

「うんっ!もうね、6年くらい…違うかな?小さい頃から知ってて小さい頃結婚してくれるって言った時から数えると14年くらい?ずーっとラブラブなんだぁ」

「えぇ!それはすごいね!」

「今日の晩餐会も来るから紹介するね!」

「うん、楽しみ!きっとジョシュアさんもすごく美形なんだろうな…」

「え?どうしてー?」

「だって、アヴァンカルドの人美形多くない?アクアとかすっごくモテそうだし」

「アクアは超鈍感の天然たらしだからモテないよ!彼女いた事ないし」

「兄弟だから容赦ない言われ方してる…」


でも、まだ知り合ったばかりだけどちょっとわかる気がする…


あんな風に目が合うと微笑んでくれたり、すぐにエスコートしてくれたり、優しいし…本人にその気がなくてもドキドキしちゃうもん。


好きにならないように気を付けよう…


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