火の力を持つ国王様は愛も熱い


「ひゃ…」

「……エマ……お前…思った以上に……なんつーか……柔らか……ッ……やはり今夜は自室に戻る事にする…ゆっくり休め」


エドワード王様はベッドから出ると私に毛布を掛けて暖かい手で私の頬を優しく触れてさっさと部屋を出ていってしまった。



……話すと昔とあまり変わらない。



王様の専属使用人なんて重大なお仕事務まる気がしない…。



私の知る限りでは今までにエドワード王様に専属使用人なんて付いたことがなかった。



モニカお姉さんは専属使用人ではなく王子のお世話係で、エドワード王様と弟のローレンス王子を13歳まで面倒を見ていた。
王子は13歳から専属の使用人を付ける事が出来るのだけれど、自分の事は自分でやりたい主義のエドワード王様は専属の使用人を付ける事はなかった。


上手く仕事やりこなせなくてクビになったらどうしよう…


< 24 / 162 >

この作品をシェア

pagetop