火の力を持つ国王様は愛も熱い



朝礼では今日のスケジュールや連絡事項が伝えられ、とても覚え切れそうになくて一生懸命メモをする私の横でローレンス王子の使用人の2人は爪のお手入れをしている。



きっともう聞くだけで全部把握出来るんだ。



ちゃんとすぐに把握出来る様にならなくちゃ…。



朝礼が終わってローレンス王子の専属使用人の二人はすぐに出て行ってラザルスさんは専属使用人のお仕事について丁寧に説明してくれる。



「基本的には国王様が指示する事を言われた通りにやっていれば問題ないですよ」

「本当ですか…?」

「そんな不安にならなくても大丈夫です。記録では過去に身の回りの事を全てやらせる王族がいた事もあったそうですが、エドワード王様は基本的にはご自身の事を他人に触れられるのは嫌がりますので大した要求はしてこないと思われます」

「そうなんですね…」


お仕事のお手伝いとかやらされたらどうしようかと思った…


「前国王様もエドワード王様も寛大なお方ですからね、常識の範囲内で国王様に粗相のないようにお願いします」

「はい、分かりました…ご指導ありがとうございます!」


ラザルスさんの話を聞くとさっきまで不安だったけど安心した。



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