火の力を持つ国王様は愛も熱い



エドワード王様はお部屋におられるとの事で、急いでお部屋に向かう。



昨晩は暗くてお顔が見えなかったからエドワード王様とお会い出来ると思うとドキドキした。


エドワード王様のお部屋をノックした時だ。



「エマ…何処に行く?俺の部屋はこっちだ」

「え?エドワード王様っ」



エドワード王様が反対側のドアの前で腕を組んで立っていた。



エドワード王様を見ると急に心臓の音が早くなる。



前に見掛けた時よりも背も高くて…体格もガッチリしていて、男らしくて格好良くて見惚れてしまう。



先程ノックをしてしまったお部屋の扉が開くとローレンス王子様が顔を覗かせた。



「あれ?エマだ!」

「ローレンス王子様!申し訳ございません!私…お部屋を間違えてしまって…」



ローレンス王子様は笑顔で部屋から出てきた。
エドワード王様とは雰囲気が全く違って、ローレンス王子様は美形で甘いマスクだ。


「あぁ、いいよ!今日から兄上の専属使用人なんだっけ?僕ともまた顔合わせる事多くなると思うから宜しくね」

「はい!宜しくお願い致します」

「ふーん…そうかぁ、通りで兄上30分も前からそこに立ってたわけだ?」

「えっ?」

「エマが来るの楽しみに待ってたんだよ」

「違っ…他の用事があったんだ。エマ、早く仕事に戻れ」

「あ!はい!申し訳ございません!ローレンス王子様失礼致します!」


急いで頭を下げて、エドワード王様の元へ駆け寄りエドワード王様のお部屋へと入った。


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