火の力を持つ国王様は愛も熱い



今度こそ大人しくエドワード王様が温めてくれた湯に浸かり、今度こそ温まってから浴槽を出た。



びしょびしょになっちゃったメイド服と下着洗濯に持っていかなくちゃ…



まさかエドワード王様のお風呂に入るなんて思わなくて自分の着替えも用意していなかったからタオルを巻いて浴室を出ようとすると、部屋に誰かが来ていてすぐには出られなかった。



……エドワード王様専用の浴室を利用した上にこの格好で出たら勘違いされてしまう。



人の気配がなくなって急いで浴室を出るとバスローブを着たエドワード王様が待っていてくれた。


テーブルには夕食が並べられている。


「出たか。夕食にするぞ、そっち座れ」

「エドワード王様と同じお食事ですか…?」

「会食以外は一緒に食事してもらうからな」

「ちゃんと仕事こなせていないのにこんな待遇していただいていいのでしょうか…?」

「いいんだよ、他の使用人より拘束時間長いからな。バスタオルじゃ動きにくいだろ、ほらバスローブ着ろ」


エドワード王様はそう言うと部屋にあったバスローブを私に着せてくれる。


「あ…自分で着ます…」

「早くしろ、腹減った」

「はい…」


食事は栄養バランスが考えられている食事で王族お抱えのシェフが作っている料理ですごく美味しい。



「美味いだろ?」

「はい…とっても」

「たくさん食えよ、もう少し太らないと少し強く抱き締めただけで折れそうだからな」

「そんな簡単に折れないですっ」



エドワード王様は和やかな雰囲気にしてくれて、エドワード王様と一緒に過ごせるのが嬉しくていつもよりお仕事の拘束時間が長かったなんてそんな事考える事もなかった。


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