火の力を持つ国王様は愛も熱い



「……」


「ん?アル君、どうしたの?」


アル君は私の顔をジッと見ていた。


「ねぇ、ここの描かれてる水の王族……エマと似てない?」


アル君は本に描かれてる水の王族の女子をイメージした絵を指した。

絵ではあるけど、綺麗に描かれている。


「そんな事ないよ!私こんな綺麗じゃないから…」

「エマは綺麗だよ!肌だって透き通る様な肌だし…もしかして水の王族の生き残りなんじゃない?」

「そんなわけないって…エドワード王様みたいに空中に火を発生させるみたいな事出来ないもん」

「あのさぁ…?エドワード王様の事子供の頃から知ってるんでしょ?エドワード王様は小さい頃から火の力を扱う訓練を受けてるんだよ。訓練もしてない人が簡単に扱えるほど甘くないんだよ」

「そうなの…?エドワード王様が勉強したり、訓練したりする姿は見た事なかったから知らなかった…それでも…私はそんな水の王族の末裔なんかじゃないよ」


たまたま似てるように見えただけ…


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