火の力を持つ国王様は愛も熱い


部屋に案内されると、家具は薄いピンクと白で統一されていてとても可愛く私好みの部屋で気持ちが盛り上がる。

テーブルの上にプレゼントの様な箱が置いてある。

「気に入ってくれた?うちの国は長く姫がいないから可愛い部屋作るのに使用人達が張り切ってたよ。そしてこれは僕からのプレゼントです」

ローレンス様はそう言ってテーブルの上の箱を開けると中にはピンクの薔薇がモチーフになっているすっごく可愛いデザインの靴が入っていて思わず顔がほころんでしまう。

「わぁ……かわぃ………ハッ…ありがとうございます。折角のプレゼントですので頂戴いたします」

早く履いてみたい!

ローレンス様早く部屋出ていってくれないかな…ローレンス様からのプレゼントに喜んでるところ見られたくない…

「履いてみる?今日のドレスにも合うと思うけど」

「折角なので履いてみます」

履いてみたい気持ちの方が勝ってしまった。

表情に出さなきゃいいもん。

ローレンス様はテーブルに置いてある椅子を前に出してくれて私がそこへ座ると跪いて私の靴を脱がしてくれる。

そして、プレゼントしてくださった靴を丁寧に履かせてくれた。

サイズもピッタリ…

「サイズは大丈夫?事前に頂いてある情報から作らせたけど」

「ピッタリです」

立ち上がろうとすると、ローレンス様はすぐに手を添えてくれてまだ15歳なのに完璧なエスコートをしてくれる。

うちのメイド長が言ってた。
マメな男は浮気するって…

ローレンス様の事は絶対に好きにならない、好きにならない、好きにならない。

自分にそう何度も言い聞かせる。
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