火の力を持つ国王様は愛も熱い


ここでは王族の方々はそれぞれの任務が時間がバラバラである為、食事はほとんど各々のタイミングや場所で取っている。

今日はカイルとお別れの日だから朝食はカイルを呼んで、カイルにあの素敵な庭園を見せたくて庭園の一角に朝食を用意してもらって一緒に朝食を取る事にした。

「リリィ姫様はとても純粋でいらっしゃいますので、すぐ他人の言葉を真に受ける傾向にありますのでその辺の方も気を付けて頂ければと…」

「うんうん、よく注意しておきます」

「……何でローレンス様も来てるの!?私はカイルしか呼んでないっ」

「リリィ姫様っ…折角来ていただいたローレンス様になんて事を…ローレンス様申し訳ございません」

「気にしてないよ、僕が勝手にお邪魔してるだけだからね」

ローレンス様と目が合うと私はすぐに逸らした。

また顔熱くなっちゃった…
さっきキスしたくせに何でローレンス様は普通なの?

「そうだ、リリィ姫様の小さな頃の話を聞かせてください」

「それは是非!リリィ姫様は小さな頃木に登っては降りれなくなったり、海の岩場に隠れて寝てしまい潮か満ちてしまって一人で戻れなくなったりとそれはもうおてんばで…」

「かくれんぼでカイルがすぐ見つけてくれなかったからでしょ!?」

ローレンス様の振りからカイルと母国のサシャールでの思い出話をたくさんして、カイルが発つギリギリまでたくさんお喋りする事が出来た。

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