火の力を持つ国王様は愛も熱い
でも、もしエドにそういう人がいたらショックかも
まだ13歳のリリィ姫様がそんなの目の当たりにしたら…
「…リリィ姫様の御案内私が引き継ぎします」
「エマ、ローレンスの尻拭いなんてしなくていいぞ」
「いえ…リリィ姫様も繊細なお年頃ですから同性同士の方が話せる事もあるでしょうし、これを機に私も親交深めたいですし」
「エマ!ありがとう!」
エドとの時間が終わってしまったのは勿体無いけれど、カイル様もいなくなってしまってリリィ姫様は心細いはず。
ローレンス様とリリィ姫様の元へと向かう事にした。
「ローレンス様は今度専属の方はどうされるのですか?」
「仕方ないけど、僕はリリィ姫が大事だから彼女の意見聞いて王族関係の独身の男性紹介するよ」
リリィ姫様とお会いする前はリリィ姫様が来る事を悩んでいたみたいだったけど、昨日の様子だとローレンス様は言っていると通りリリィ姫様の事を大事にしているように見えた。
「ふふ…ローレンス様もリリィ姫様の事気に入られたみたいで良かったです。お二人お似合いでした」
「うん、まぁ…素直じゃないのもそれを隠そうとするのを隠しきれてないのも可愛いくてさ、流石にまだ手は出せないから暫く我慢しないといけないけどね」
ローレンス様は少し照れた様子で頬を染めながらそう言った。
ローレンス様が女の子の事こんな風に一途に想う時がくるなんて…