あなたを憎んでいる…でも、どうしようもなく愛してる

平日は悠斗さんと結婚しても、別々に住むことになっているので、全く依然と同じ変わらない生活だ。

住んでいるマンションもそのままなのだ。

以前は母と同居していたが、病気がちの母が心配のため、母には介護付きのマンションに、今は住んでもらっている。


今日は金曜日、明日からの週末は結婚して初めての週末だ。
約束通り、悠斗さんのマンションへ行くことになっている。
私達は普通の夫婦ではないので、一緒に過ごすと言っても、恐らく形だけの同居だろう。

頭では分かっていても、何故か緊張している自分がいる。


就業時間を少し過ぎた頃、仕事を終えた私は、会社を出て駅に向かっていた。
そして、ちょうど駅に着いたとき、目の前には見たことがある男が立っていた。

そこに立っていたのは、鳴海裕也だ。
鳴海は私を見つけると、笑顔で近づいてくる。

「しばらく待っていたら、君に会える気がしたんだ。僕の予感は当たるんだよね。」




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