あなたを憎んでいる…でも、どうしようもなく愛してる
ここは優斗さんの部屋。
私は今、悠斗さんのベッドの上に組み伏せられている。
真っすぐ見つめられる瞳が恥ずかしく、直視できない。
思わず視線をずらしてしまう。
「桜、俺を見てくれ…これからは…俺だけを見ていてくれ。」
美しい形の目元からは、瞳が妖艶な光を放っているように見える。
その瞳を見つめるだけでもクラクラしそうになる。
心臓が大きな音を響かせている。
近づいてきた悠斗さんの顔に視界が遮られると、次の瞬間、唇が柔らかく塞がれた。
優しく触れる唇は、ゆっくりと深くなり、悠斗さんの気持ちが注がれるように感じる。
その唇が、首筋や胸の一番敏感なところへと移動すると、自分でも驚くような甘い吐息が漏れてしまう。
「桜、お前のすべてが欲しい…愛している。」
「悠斗さん…私はとっくに優斗さんのものですから…」
「…桜、そんなに俺を煽らないでくれ。」
それから、何度も私は優斗さんの腕に中で、甘い声を漏らした。
そして、いつしか幸せな気持ちで意識を手放していた。