【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜
「五日間、お疲れ一織」
「お前もな」
どちらかと言うと俺たちは、いい意味でライバルかもしれない。
お互いを意識している訳ではないけど、時々そういう雰囲気を出すのが角田だ。
「一織、お前は今日早く帰ってやれよ? 将来の嫁が待ってるんだろ?」
角田がニヤニヤしながら言ってくる。
「将来の嫁って……。茶化すなっつの」
まあ将来の嫁っていうのは、間違いないけど。……俺にとって麻衣は、本当に大切な人。
これからだって俺は、麻衣のそばにいる。麻衣のことを生涯かけて愛していきたいと、そう思っている。
麻衣にはいつも心配ばかりをかけているし、心配させてばかりなのは分かってる。
でも俺にとって、この仕事は誇りのある仕事だ。 誰かを守るのは、俺たち警察の仕事だ。
麻衣を守るためなら、俺はなんだってする。麻衣が笑ってくれるなら、麻衣が喜んでくれるなら。
麻衣は俺の全てだから。麻衣がいれば、他には何もいらない。
「結婚式には行ってやるから、ちゃんと呼べよ一織」
「まだ早いっつーの」
「ハハハ! じゃあお疲れ!」
「お疲れさん」