【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜


「そっか。……ねぇ、一織」

「ん?」

 一織がいないと、私は不安になる。一織がいなくなってしまったらって考えたら……怖くなって不安になるんだ。

「一織……無茶だけは、しないでね」

 私のその言葉は、一織を心配しての言葉だから。一織には無茶して欲しくない。
 一織に何かあったら私は……。

「分かってる。無茶は絶対にしないよ」

「約束だからね、一織」

「分かってるって」
  
 一織は私の大切な人なの。だからいなくなってほしい。
 大好きな一織を、失いたくなんてない……。

「一織……帰ったら、何が食べたい?」

「そうだなあ……。麻衣の手料理なら、何でも好きだからな」

「じゃあ、強いて言うなら?」

 一織が食べたいと思うものを、私は作って待っていたい。 一織の喜んでくれる顔を見るのが好きで、私は一織のために美味しいものを作ってあげたい。

「強いて言うなら……肉じゃがとみそ汁、かな」

「肉じゃがでいいの?」

 こういう時は、男の人が好きなハンバーグとかオムライスと言うのかと思ってたよ。

「麻衣の作る肉じゃが、美味いから」

「分かった。 じゃあ肉じゃが、作って待ってるね」

「楽しみにしてる」
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