【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜
「アウトレットでお買い物、しよう」
「そうだな。じゃあアウトレット行くか」
アウトレットなんて最近全然、行ってないなそういえば。
最後に行ったのはいつだっけ? 一年前とかだっけかな?
知らない間にまさか、アウトレットモールが出来てるとは思ってなかったけど。
でもたまには、アウトレットでゆっくり買い物をするのはいいよな。 気分転換にもなりそうだ。
「じゃあ決まり、だね」
「ああ」
「あ、みそ汁冷めちゃうから早く食べちゃおう」
麻衣は慌ててお箸を手に取り、みそ汁に手を付ける。
「みそ汁、ちょっと味薄いかも」
「そうか? そんなことないけどな」
麻衣の手料理は、何でも美味いから。味付けもちょうどいい。
「本当? なら良かった」
「美味いよ、肉じゃがもみそ汁も」
「ありがとう、一織」
麻衣のその笑顔に、俺はいつでも癒やされている。 麻衣だけが、俺を心から癒やしてくれる。
「明日、何かいい物買えるといいね」
「そうだな」
だけどそんなアウトレットモールで、まさかあんなことが起こるなんて、俺たちは思ってもなかったーーー。