【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜
麻衣SIDE④
【麻衣SIDE】
「麻衣……!危ないから、やめてくれって!」
犯人にそっと近寄る私の背中に、一織の声が響いていく。
「おい、止まれ! 止まれって言ってんだろ!?」
犯人は私にナイフを向けたまま、そう叫んでいる。
「お願いです。その人を離してください」
そして私は、ナイフを向ける犯人にそうお願いをした。
「はあ?だから離さないって言ってるだろっ!」
「その代わり、私が人質になります!……だからその人を開放してあげてくれませんか?」
私は犯人の男性に、再びそうお願いをした。
「ほう……。お前が人質になるってか?」
「はい。 だからその人は、離してください」
この人はなんの罪のない人だ。 だからこんな目に遭わせてほしくなんてないの。
私には、一織がいる。 世界で一番、頼りになる彼氏が。
「……いいだろ。 ならお前を人質にする」
「お願いです。その人には、何もしないと約束してください」
「分かった。 ほら、行けよ!」
犯人の男性は、約束通り人質の女性を開放した。 そして私を、人質にする。
「麻衣!」
離れた場所から、一織の悲しそうな顔が見える。
「麻衣……!危ないから、やめてくれって!」
犯人にそっと近寄る私の背中に、一織の声が響いていく。
「おい、止まれ! 止まれって言ってんだろ!?」
犯人は私にナイフを向けたまま、そう叫んでいる。
「お願いです。その人を離してください」
そして私は、ナイフを向ける犯人にそうお願いをした。
「はあ?だから離さないって言ってるだろっ!」
「その代わり、私が人質になります!……だからその人を開放してあげてくれませんか?」
私は犯人の男性に、再びそうお願いをした。
「ほう……。お前が人質になるってか?」
「はい。 だからその人は、離してください」
この人はなんの罪のない人だ。 だからこんな目に遭わせてほしくなんてないの。
私には、一織がいる。 世界で一番、頼りになる彼氏が。
「……いいだろ。 ならお前を人質にする」
「お願いです。その人には、何もしないと約束してください」
「分かった。 ほら、行けよ!」
犯人の男性は、約束通り人質の女性を開放した。 そして私を、人質にする。
「麻衣!」
離れた場所から、一織の悲しそうな顔が見える。