【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜
「……そうか、アレか」
アウトレットモールから少し離れた所に、いくつか倉庫があったのを俺は見た。
麻衣はきっと、そこにいるーーー。
俺はすぐに、その場所に向かって走り出したのだった。
「ここだ……!」
麻衣はどこにいる? 巨大な倉庫内は、いくつかの小さな仕切りで分かれていた。
ここのどこに麻衣がいるのか、俺には検討もつかない。
「……あ、アレを使えば」
俺はスマホを開き、すぐに麻衣のスマホの位置情報を探っていく。
麻衣のスマホに、以前位置情報共有アプリを入れておいたのを思い出したのだ。
「位置情報は、ここで止まってるな……」
麻衣のスマホの位置情報は、とある場所で止まっていた。
「ここって……あっちか!」
倉庫内を見渡し、その場所へと急いで向かう。
「麻衣! 麻衣、いるのか!」
麻衣がいるであろう場所に到着し、麻衣の名前を叫ぶが、応答はない。
「クッソッ……!」
何で返事がないんだ! 聞こえてないのか!?
「麻衣!麻衣! いるなら、返事してくれ!」
それでも俺は、麻衣の名前を呼び続ける。
「麻衣! おい、麻衣!いるのか!?」