【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜


 まさか……麻衣に何かあったんじゃ!? 

 そう思った俺は、近くにあった物で扉を壊すことにした。
 タイムリミットまで間もなくだ。急がねぇと……!

「クッソッ……!」

 なかなか壊れない扉に、悪戦苦闘する。こんなことをしている間にも、麻衣が何かあったのではないかと心配で仕方ない。

「仕方ねぇか……!」

 俺は拳銃を取り出し、扉に向かって何発か発射した。

「よし……!」
 
 ようやく開いたか! クッソ!

「麻衣、どこだ!麻衣!」

 倉庫内に侵入し、急いで麻衣を探す。 

「……麻衣!?」

 そしてようやく、麻衣の姿を見つけ出した。

「麻衣、大丈夫か! 麻衣!?」

 麻衣は縛り付けられていて、身動きが取れなかったようだった。
 頭を何かで殴られているのか、麻衣は気を失っていた。

「麻衣、起きろ!麻衣!」

 麻衣の身体に巻き付けれていたロープを解き、麻衣の身体を揺さぶる。

「麻衣!起きてくれ、麻衣……!」

「………っ、一、織……?」

 俺の声に反応したのか、麻衣はゆっくりと意識を取り戻した。

「麻衣、良かった……起きたか!」
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