【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜


「ほんとに……一織だっ……」
 
 麻衣は俺の顔を見て安心したのか、微笑んでいた。

「麻衣……無事で良かった」

 俺は麻衣の身体をしっかりと抱きしめる。

「一織……来てくれた、んだね……」

「当たり前だろ! 必ず守るって約束しただろ!」
 
 麻衣を守るのは、俺の役目なんだから。

「ありが……とう」

「麻衣、大丈夫か? 頭殴られんだろ?」

 麻衣を早く病院へ連れて行かないと……!

「私、あの人に……閉じ込められてっ……」

「そうだったのか……。怖い思いさせてゴメンな……麻衣」

 麻衣が無事で、本当に良かった……。麻衣に何かあったらって思ったら、本当にどうにかなりそうだった。

「一織……」

「とりあえず、麻衣は病院に行こう。 すぐに救急車呼ぶから、待ってろ」

「うん……っ」

 俺はすぐに救急車を呼んだ。

「もしもし、来栖さん? 麻衣を発見しました。頭を殴られたいたようなので、念の為今から病院に搬送します」

 俺は救急車を呼んだ後、来栖さんにも電話した。

「見つかったか!良かった。 犯人は今こっちにいる。これから犯人と交渉に入る」
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