【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜
「分かった。課長には俺から伝えておく」
「頼む。 もしその密売人が誰か分からなかったら、俺らマトリは潜入捜査を実行する予定だ」
「潜入捜査?……おい、まさか」
まさか潜入捜査して、密売ルートを探るつもりじゃないよな?
潜入捜査は、命がけだぞ?
「だが潜入捜査をするには、少し人数が足りない。……一織、もしそうなった時は、お前が潜入捜査手伝ってくれないか?」
「え、俺が!?」
おいおい、マジかよ……。俺が潜入捜査?
「一織、前にも潜入捜査したこと、あったよな?」
「いや、だからって……!」
俺は潜入捜査なんて苦手だ。そもそも、潜入捜査は得意じゃない。
いつ警察だとバレるか分からないから、ヒヤヒヤするだけだ。
「一織は潜入捜査で犯人捕まえただろ?前も。一織なら、上手くやれそうだけど?」
「おい、勘弁してくれ!俺は潜入捜査なんか絶対にやらないからな。……絶対にだぞ!」
と言ったのだったがーーー。
「おい、そこの新人、お茶買ってこい!」
「は、はい!」
「何やってる。お前もパシリなんだから、行け!」
「は、はい!」
結局俺は角田と二人、麻薬組織の潜入捜査をすることになった。