幸せは君を殺す
学校に向かって歩いてると、すぐにクラスメイト達に会う。
いつも通りのメンバーだ。
部活のメンバーとそれなりに仲が良い友達、登校する時は広い路に少し広がって歩く。
それが楽しいから、誰も何も言わない。
「おい、邪魔なんだけど」
…今日は、違うみたいだ。
急に話しかけられて、後ろを振り向いたら同じくらいの歳の男が立っていた。制服は、うちの学校じゃない。
「あ、すみません」
歳上だった時怖いから、思わず敬語使ったけど、なんかすげぇ違和感。
俺が謝って、ちょっと寄ると呆れたように通り抜けていく。
「なに、あれ?」
1人が喋り出すと、一気に喋り出した。「感じ悪っ!」とか、「でも、ちょっとだけカッコよかった」とか言葉が多様すぎる。
「まぁ、いいじゃん。てか、俺ら部活早く行かねぇとダメじゃね?」
俺がそう言うと、みんな「そうじゃん!」と言って走り出す。
いつもとは、ちょっと違うことが起きたけどいつも通りに戻っていく。
今日は、いつもとは違う1日になったりしてとちょっと期待してる、俺。