少女端末
放課後。掃除当番で教室にいた私に、町田先生が話しかけてきた。


「大田、どうだこのクラス。」


相変わらずぶっきらぼうで、何か怒っているのかと誤解されそうな言い方だ。


「えーと、まだ何とも。」

「まぁ、そうだよなぁ。」


ははっと先生は笑った。笑った顔はすごく優しそうだ。

生徒の前で笑うことが少ないのも、怖がられている理由一つだと思う。


「でも・・・。」

「でも?」

「面白そうなクラスです。」


これはレナ寄りの意見だが。


「それはそうだな。お前がいるって時点で。」

「は?」


間抜けな声を出してしまった。


「お前は面白い奴だよ。」


先生はそう言った。








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