少女端末
「あっ!」
「え!?」
レナがいきなり大きな声を出したので、私も大きな声で驚いてしまった。
「ごめんごめん。先生に用があるの忘れてた。」
「先生って誰?」
「部活の顧問。夜江子付き合って。」
レナは結構甘えん坊だ。
断る理由もないので一緒に教室を出た。
顧問の先生は中学生の担任らしい。
職員室まで行ったけれど見つからず、中等部の教室がある校舎まで行くことになった。
この学校は広くて複雑で、教室の配置を覚えるのには随分かかった。
校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下が見えてきた。
その渡り廊下の手前は美術室と美術準備室、倉庫があるだけで、ひんやりとして薄暗い。
「この辺暗いよね。部活終わってから通るの怖いんだよ。」
レナが言ったときだった。
ギィ、と音がして美術準備室のドアが開いた。
私とレナはドキリとしてそちらを見た。
「あ。」
私は思わず声をだしてしまった。
出てきたのは歴だった。
歴は私達と目が合うと一瞬立ち止まってニコっと笑った。
そして教室の方へ歩いていった。
レナは普通に手を振っていたが、私には当然そんな余裕は無かった。
「え!?」
レナがいきなり大きな声を出したので、私も大きな声で驚いてしまった。
「ごめんごめん。先生に用があるの忘れてた。」
「先生って誰?」
「部活の顧問。夜江子付き合って。」
レナは結構甘えん坊だ。
断る理由もないので一緒に教室を出た。
顧問の先生は中学生の担任らしい。
職員室まで行ったけれど見つからず、中等部の教室がある校舎まで行くことになった。
この学校は広くて複雑で、教室の配置を覚えるのには随分かかった。
校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下が見えてきた。
その渡り廊下の手前は美術室と美術準備室、倉庫があるだけで、ひんやりとして薄暗い。
「この辺暗いよね。部活終わってから通るの怖いんだよ。」
レナが言ったときだった。
ギィ、と音がして美術準備室のドアが開いた。
私とレナはドキリとしてそちらを見た。
「あ。」
私は思わず声をだしてしまった。
出てきたのは歴だった。
歴は私達と目が合うと一瞬立ち止まってニコっと笑った。
そして教室の方へ歩いていった。
レナは普通に手を振っていたが、私には当然そんな余裕は無かった。