少女端末
「ちょっとびっくりした。・・・夜江子?」


歴に微笑まれて、私の心臓はすごい音を立てていた。

ドクンドクンという音が大音量で聞こえるようだ。

しばらく治まりそうにない。


「夜江子~。おーい。」


レナが私の肩をつかんで揺さぶった。


「ご、ごめん、なんでもない!」

「大丈夫~?」


レナはニヤっとした。


「そういえば歴さま美術部だったけ。」

「あ、そ、そうなんだ・・・。」


知らなかった。

レナは結構情報通で、よく人の噂話などをする。

それとも単に私がそういうのに興味ないだけかもしれない。
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