義理の弟と拗らせ中。
あれ?おかしい。

周りにいた女子達は、
「優斗様が笑った!?」と騒いでいるけど、
由宇の笑顔はこんなものではない。

私が名前を呼べば、いつもなら120%の笑顔で返してくれるのに、今のは20%の笑顔だ。

「由宇、ちょっとこっちに来て。」

由宇の手を引っ張って人のいないところまで連れて行く。

「ふぅ、ここなら大丈ぶっ!由宇!?」

由宇に抱きつかれた。

「ごめん、姉ちゃん。俺、なるべくキャラ崩壊させないでって言われてて。だから姉ちゃんの前でも周りに人がいたらちゃんと笑えないんだ。」

そんな理由があったのか。まぁ、それでも十分なインパクトあったと思うけどね。

< 9 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop