貴方の残り香〜君の香りを狂おしいほど求め、恋しく苦しい〜
その時、真梨子はハッとして譲の動きを制した。
「ご、ごめんなさい! あのっ……一人だけ連絡を入れてもいい?」
「……後じゃダメなのか?」
「きっとずっと心配してくれてると思うの……私がギブアップしなければ……いつまでも連絡出来ないでしょ?」
譲には『いつまでも譲としていたい』と聞こえたため、不満気に見せつつも、仕方ないと頷いた。
真梨子はクローゼットに行くと、カバンからスマホを取り出し、二葉へ電話をかける。
呼び出し音が聞こえ始めると、不意に譲が真梨子を後ろから抱きしめる。心臓が飛び跳ね、真梨子は体を強ばらせた。
『もしもし』
「あぁ、私よ。わかるわよね?」
気丈に話すものの、譲の手が真梨子のトップスの裾から入り込み、少しずつ胸元へ上がってくる。
『もちろんです。あれからどうされてたか心配してました……とりあえず生きていてくださって安心しました』
二葉の安心した様子が伝わってきて、真梨子は思わず笑みが溢れる。しかしその裏で、譲にブラジャーのホックを外され、気が気ではなかった。
「何、その不吉な言い回し」
彼の指が胸の頂を指で攻め続けるので、思わず息が漏れそうになる。
『あぁっ⁈ いえ! そうではなくて、事件に巻き込まれたりしてなくて良かったといいますか……』
「……心配してくれたわけね? それはありがとう。でもピンピンしてるわ。夫にいろいろ言ってくれたみたいね。巻き込んでしまったのに、あなたには本当に感謝しかないわ」
譲は舌が真梨子の首元をなぞったため、腰を抜かしかける。
『そんな……また暴走して、言いたいことを思うがままに口にしてしまいました……』
「まぁ想像出来るわ。あの人、相当ショックだったみたい。私としてはあなたが代弁してくれたからスッキリしたけどね」
『いえ……』
「……私の味方になってくれてありがとう」
『あの……あれからどうされていたんですか?』
「……あの日からしばらく家には帰らなかったんだけど、今日ようやく夫と話し合いの場を設けたの」
譲の手がスカートを捲り、ストッキングの上から真梨子の脚を撫でていく。敏感な部分に到達すると、優しく指を滑らせる。
『それって……』
あぁ、もうダメ……我慢の限界。
「ええ、離婚することにした。前向きな別れね。お互いの幸せのために、別々の道を行こうって決めたの。なんだかスッキリしたわ! あなたに会わなかったら、きっと今もグチグチと悩んでいたと思うのよ。だからありがとう。あなたも副島くんと話し合ってから結婚しなさいね! これは経験者からの忠告よ」
真梨子は電話を切ると、カバンに投げ込む。そして譲の方へ向き直ると、彼の顔を両手で挟み、引き寄せるように唇を重ねる。
「火をつけたのはあなたなんだから……! 責任とってちょうだい……」
譲は嬉しそうに顔を綻ばせると、真梨子を抱き上げベッドへ急ぐ。彼女の体をベッドに横たえると、息苦しそうに微笑んだ。
「俺はもうずっと限界を越える寸前だよ」
そう言うと、真梨子にキスをした。
「ご、ごめんなさい! あのっ……一人だけ連絡を入れてもいい?」
「……後じゃダメなのか?」
「きっとずっと心配してくれてると思うの……私がギブアップしなければ……いつまでも連絡出来ないでしょ?」
譲には『いつまでも譲としていたい』と聞こえたため、不満気に見せつつも、仕方ないと頷いた。
真梨子はクローゼットに行くと、カバンからスマホを取り出し、二葉へ電話をかける。
呼び出し音が聞こえ始めると、不意に譲が真梨子を後ろから抱きしめる。心臓が飛び跳ね、真梨子は体を強ばらせた。
『もしもし』
「あぁ、私よ。わかるわよね?」
気丈に話すものの、譲の手が真梨子のトップスの裾から入り込み、少しずつ胸元へ上がってくる。
『もちろんです。あれからどうされてたか心配してました……とりあえず生きていてくださって安心しました』
二葉の安心した様子が伝わってきて、真梨子は思わず笑みが溢れる。しかしその裏で、譲にブラジャーのホックを外され、気が気ではなかった。
「何、その不吉な言い回し」
彼の指が胸の頂を指で攻め続けるので、思わず息が漏れそうになる。
『あぁっ⁈ いえ! そうではなくて、事件に巻き込まれたりしてなくて良かったといいますか……』
「……心配してくれたわけね? それはありがとう。でもピンピンしてるわ。夫にいろいろ言ってくれたみたいね。巻き込んでしまったのに、あなたには本当に感謝しかないわ」
譲は舌が真梨子の首元をなぞったため、腰を抜かしかける。
『そんな……また暴走して、言いたいことを思うがままに口にしてしまいました……』
「まぁ想像出来るわ。あの人、相当ショックだったみたい。私としてはあなたが代弁してくれたからスッキリしたけどね」
『いえ……』
「……私の味方になってくれてありがとう」
『あの……あれからどうされていたんですか?』
「……あの日からしばらく家には帰らなかったんだけど、今日ようやく夫と話し合いの場を設けたの」
譲の手がスカートを捲り、ストッキングの上から真梨子の脚を撫でていく。敏感な部分に到達すると、優しく指を滑らせる。
『それって……』
あぁ、もうダメ……我慢の限界。
「ええ、離婚することにした。前向きな別れね。お互いの幸せのために、別々の道を行こうって決めたの。なんだかスッキリしたわ! あなたに会わなかったら、きっと今もグチグチと悩んでいたと思うのよ。だからありがとう。あなたも副島くんと話し合ってから結婚しなさいね! これは経験者からの忠告よ」
真梨子は電話を切ると、カバンに投げ込む。そして譲の方へ向き直ると、彼の顔を両手で挟み、引き寄せるように唇を重ねる。
「火をつけたのはあなたなんだから……! 責任とってちょうだい……」
譲は嬉しそうに顔を綻ばせると、真梨子を抱き上げベッドへ急ぐ。彼女の体をベッドに横たえると、息苦しそうに微笑んだ。
「俺はもうずっと限界を越える寸前だよ」
そう言うと、真梨子にキスをした。