貴方の残り香〜君の香りを狂おしいほど求め、恋しく苦しい〜
混乱する
卒業生のSNSを眺めていた時、真梨子は突然匠の彼女だという女性のことを思い出した。
私を拒絶した匠が、骨抜きになるほど愛している女性。どんな女なのか気になった。
確か雲井二葉と言っていた。そんな珍しい名前、たくさんいるはずもない。その子がSNSをやっているかはわからなかったが、とりあえず彼女の名前を打ち込み検索してみる。すると該当する女性が現れたのだ。
恐る恐る彼女のページを開く。もう何年も更新された形跡はない上に、食べ物や景色ばかりで本人の写真は出て来なかった。
そこで彼女の友人達の写真にまで範囲を広げてみると、ようやく雲井二葉の写真に辿り着く。
友人たちと女子会を楽しむ二葉は、胸の辺りまである長い髪が緩やかに揺れ、年齢より少し幼く見える可愛らしい女性だった。
私とは正反対なタイプ。この子が匠に愛されている子。そう思うと急に苛立ちを覚えた。
私を拒絶した匠が、骨抜きになるほど愛している女性。どんな女なのか気になった。
確か雲井二葉と言っていた。そんな珍しい名前、たくさんいるはずもない。その子がSNSをやっているかはわからなかったが、とりあえず彼女の名前を打ち込み検索してみる。すると該当する女性が現れたのだ。
恐る恐る彼女のページを開く。もう何年も更新された形跡はない上に、食べ物や景色ばかりで本人の写真は出て来なかった。
そこで彼女の友人達の写真にまで範囲を広げてみると、ようやく雲井二葉の写真に辿り着く。
友人たちと女子会を楽しむ二葉は、胸の辺りまである長い髪が緩やかに揺れ、年齢より少し幼く見える可愛らしい女性だった。
私とは正反対なタイプ。この子が匠に愛されている子。そう思うと急に苛立ちを覚えた。