貴方の残り香〜君の香りを狂おしいほど求め、恋しく苦しい〜
決意する
仕事を終えた真梨子は、更衣室に入るとカバンからスマホを取り出す。そしてある番号に電話をかけた。
心を決めたら、どうしてもあの子と話したくなってしまったのだ。
嫌な思いもさせたし、会ってくれるかはわからないけど、私にとって心を許してもいいと思える人間の一人だった。
『もしもし』
「……私。わかるかしら?」
『わかります。真梨子さんですよね』
彼女の声からは何の感情も受け取れず、真梨子は不安になって黙り込んでしまう。
「……あなた、これから予定はある?」
『いえ、ちょうど帰るところだったので……』
「それならちょっとおしゃべりに付き合ってくれない?」
『わ、私でいいんですか⁈』
すると突然二葉の声が明るくなる。それを聞いて、真梨子はホッとして笑みが溢れた。
「女子トーク、してくれるんでしょ? そうね、この間と同じバーはどうかしら?」
『大丈夫です! すぐに行きます!』
本当に変な子。でもウキウキしている私も、ちょっと変なのかもしれないわね。
心を決めたら、どうしてもあの子と話したくなってしまったのだ。
嫌な思いもさせたし、会ってくれるかはわからないけど、私にとって心を許してもいいと思える人間の一人だった。
『もしもし』
「……私。わかるかしら?」
『わかります。真梨子さんですよね』
彼女の声からは何の感情も受け取れず、真梨子は不安になって黙り込んでしまう。
「……あなた、これから予定はある?」
『いえ、ちょうど帰るところだったので……』
「それならちょっとおしゃべりに付き合ってくれない?」
『わ、私でいいんですか⁈』
すると突然二葉の声が明るくなる。それを聞いて、真梨子はホッとして笑みが溢れた。
「女子トーク、してくれるんでしょ? そうね、この間と同じバーはどうかしら?」
『大丈夫です! すぐに行きます!』
本当に変な子。でもウキウキしている私も、ちょっと変なのかもしれないわね。