もう一度君に、
「やーやー、2人とも仲が良いね。
付き合ってんの?痴話喧嘩ってやつ?笑」
「「誰がこいつと!」」
よっしーと被ってしまい、さらには誰かも分からない声に振り向き、思わずきつく言ってしまった。
「……息ぴったりじゃん笑」
話しかけてきたのは、私の左隣に座る立井 当麻《たちい とうま》。
一瞬驚いたような顔をしていたがその後ケラケラと子供のようにいたずらっぽい笑い方をしていた。
「俺、立井。''たてい'' じゃなくて ''たちい''だからな!1年間よろしく!」
立井の自己紹介のあと、自分の自己紹介も簡単に済ませた。
正直、なんだか嫌味を言われた気分になったせいであまり良い印象にはならなかった。