もう一度君に、
よっしーはさっさと反省文を
書き終えて部活に行ってしまった。
私も反省文を書き終え、職員室に反省文を提出しに行こうとすると、廊下の窓から部活の様子が目に入った。
野球部のボールとバットが当たる音、
サッカー部のホイッスルの音、
陸上部のピストルの音、
色んな音が耳に入ってきた。
ふとサッカー部の練習風景を見ると遅れて参加してきたよっしーはからかわれているのか、先輩に絡まれていた。
その奥で必死に練習している立井の姿に気がついた。
しばらく私は立井の練習姿を見つめ、目で追っていた。
私はこの時既に、立井のことが気になっていたのだと思う。
しかしまだこの気持ちがなんなのかはわかっていなかった。