西園寺先生は紡木さんに触れたい

「ごめん、私放課後は面接練習とか入ってることが多いから一緒に作業できる時間とか少ないかもしれないけど、その分他の時間で頑張るから…!」


念の為、と思って同じ係の2人に打ち明けると、「つむちゃんって就職だもんね、大変だよね。」「大丈夫!できるときにやってくれたらいいよ!」と快く受け入れてくれた。


紡木はホッと胸を撫で下ろして、「ありがとう。」と伝えた。


そういえば、あの日から西園寺にはまともに会えてない。


家に帰って母と話した後、自室のベッドでボーッとしてると、『大丈夫だった?僕はいつでも味方だからまた何かあったらすぐ連絡してね。』と連絡がきたから、『本当にありがとうございます。』とだけ返してそこで終わっていた。


面接の練習に文化祭の準備、私も忙しいし先生も文化祭の準備で忙しいのかもしれない。


でも…それまでなんだかんだ関わりがあったから、ちょっと寂しい、いや、物足りない?…うーん、変な感じ。





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