西園寺先生は紡木さんに触れたい
お母さん…??
頭の中の整理が追いつかない紡木は西園寺を見上げたまま沈黙した後、我に返って再び「だって!」と続けた。
「だって、あんな綺麗な脚の方をお母さんだなんて、無理がありますよ!!」
「そんなこと言われたって母さんは母さんだし…顔見たわけじゃないんでしょ?」
「そ、そうですけど…。」
「…もしかしてそれで勘違いして僕を避けてたってこと?」
まさかと思って恐る恐る聞く西園寺に、紡木は視線を逸らして「だって…、お母様に見えなかったんですもん。今だって信じられないですよ。」と返した。
いまいち腑に落ちていない紡木の反応に、西園寺は「わかった。」と言うとポケットから携帯を取り出してどこかへ電話をかけ始めた。