西園寺先生は紡木さんに触れたい

買い物が終わると千秋の誘いでカフェで一休みすることになった。



「それにしても可愛いね、花奏ちゃん。いやあ、やっぱりダイヤの原石だね。」



頬杖をついて目尻を下げながら紡木を見つめる千秋に、紡木は照れ笑いを浮かべた。


「やめてくださいよ、そんなんじゃないですって。」


「いやいや、本気だよ?もっと自信持ちなよ。」


そう言う千秋に紡木は素直に「ありがとうございます。」と返した。



「ところでさ、どうして圭統を好きになったの?花奏ちゃんは男性恐怖症だって聞いてたしさ…。」


千秋にそう聞かれた紡木は、「うーん。」と少し考えた後口を開いた。

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