西園寺先生は紡木さんに触れたい
「好きな人をデートに誘う時ってどうやって誘えばいいんだろう。って悩んでたの。
こんなことで悩んでる自分にもイライラして。それでちょっと泣きそうだったの。」
「ふーん、紡木って恋愛経験豊富じゃねえの?そういうところで悩むんだな。」
すっかり忘れていた設定に、「うっ。」と呻き声を上げた後、少しの間沈黙が続いた。
「見たでしょ?文化祭に日、牧野くんが私を腕を掴んだ時。」
「…ん?ああ、…肌荒れ?」
「違うの。男の人に触れられるとああなっちゃうんだ。」
紡木がそうサラッと打ち明けると牧野は「ええ!?マジか…。」と身体をのけぞらせて驚いた。