囚われた花は、今日も愛でられる
どれほど時間が経ったのか、ソファの上で萌花がボウッとしていると、ガチャガチャと分厚いドアの鍵を外す音が聞こえてくる。そして萌花がドアの方に顔を向けると、ハイネックの服の上からジャケットを羽織った萌花よりも高身長で、切れ長の目をした華やかな顔立ちの男性が有名パティスリーの箱を持って部屋に入ってくる。
「遅くなっちゃってごめんね。これ、前に俳優仲間と食べておいしかったから萌花にも食べてほしくて、買いに行ってたんだよね。萌花の好きなザクザクの生地のフルーツタルトだよ」
男性ーーー岩田和馬(いわたかずま)は部屋にある小さめのテーブルの上に箱を置くと、それを開ける。ふわりと部屋に甘い香りが漂い、萌花の瞳が揺れた。
ソファに座っていた萌花は和馬に抱き上げられ、椅子へと移動させられる。そして、和馬はフォークを取り出し、愛おしげな表情で萌花の口元へタルトを持っていく。
「はい、あ〜ん」
萌花が口を開けば、苺やキウイなどが宝石のように煌めくタルトが口の中にゆっくりと入ってくる。
「おいしい?」
「遅くなっちゃってごめんね。これ、前に俳優仲間と食べておいしかったから萌花にも食べてほしくて、買いに行ってたんだよね。萌花の好きなザクザクの生地のフルーツタルトだよ」
男性ーーー岩田和馬(いわたかずま)は部屋にある小さめのテーブルの上に箱を置くと、それを開ける。ふわりと部屋に甘い香りが漂い、萌花の瞳が揺れた。
ソファに座っていた萌花は和馬に抱き上げられ、椅子へと移動させられる。そして、和馬はフォークを取り出し、愛おしげな表情で萌花の口元へタルトを持っていく。
「はい、あ〜ん」
萌花が口を開けば、苺やキウイなどが宝石のように煌めくタルトが口の中にゆっくりと入ってくる。
「おいしい?」