私が嘘が嫌いな理由
いつものように、ユタカと一緒に歩いていると、前からヒロシが向かって来た。

婚約者のヒロシは、ユタカのことを知っているはずがないけど、今は会いたくなかった

「あれって、もしかしてチヤコの婚約者じゃないか?」

「だね、どうしよう…」

2人だけに聞こえる小さな声で会話をする。

そうしている間にも、ヒロシとの距離がどんどんと近くなって来る。

(どうしよう、どうしよう、どうしよう)

私は冷静な振りをして、できる限りの笑顔をヒロシに向ける。
< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop