千早くんは、容赦が無い
何も知らずにネット上でやり取りしていた人が、まさか同じ学校だったなんて。
そりゃ、会ってみたくもなるよね。
顔を合わせるまで学年や名前を伏せておくっていうのも、第三者の私ですら誰なんだろうとワクワクしてしまう。
「それは楽しみだねー。明日、『セン』くんとはどこで会うの?」
「うちらもたまに行ってる、学校近くのカフェだよ。あー本当にどんな人なんだろっ? イケメンだと嬉しいなー!」
「あははは。相手の男の子は、桜子みたいなかわいい子が来てすごく喜ぶんだろうな~」
「亜澄ってば~」
桜子は美人だから素直にそう思って言ったんだけど、嬉しかったみたいで照れたように笑う。
確かに今回の桜子の話を聞いて「アオハル」、ちょっと楽しそうかもと私は思った。
だけど仲良くなったのがたまたま同じ学校の人だなんて、奇跡的過ぎるよ。
たぶん私にはそんな奇跡は訪れないだろうし、桜子みたいにSNS上だけで誰かと親しくなる自信なんてない。
うーん。やっぱり私には不向きだなあ。
その日は「セン」くんどんな人なんだろーとはしゃぐ桜子の話に何度も付き合った。
そりゃ、会ってみたくもなるよね。
顔を合わせるまで学年や名前を伏せておくっていうのも、第三者の私ですら誰なんだろうとワクワクしてしまう。
「それは楽しみだねー。明日、『セン』くんとはどこで会うの?」
「うちらもたまに行ってる、学校近くのカフェだよ。あー本当にどんな人なんだろっ? イケメンだと嬉しいなー!」
「あははは。相手の男の子は、桜子みたいなかわいい子が来てすごく喜ぶんだろうな~」
「亜澄ってば~」
桜子は美人だから素直にそう思って言ったんだけど、嬉しかったみたいで照れたように笑う。
確かに今回の桜子の話を聞いて「アオハル」、ちょっと楽しそうかもと私は思った。
だけど仲良くなったのがたまたま同じ学校の人だなんて、奇跡的過ぎるよ。
たぶん私にはそんな奇跡は訪れないだろうし、桜子みたいにSNS上だけで誰かと親しくなる自信なんてない。
うーん。やっぱり私には不向きだなあ。
その日は「セン」くんどんな人なんだろーとはしゃぐ桜子の話に何度も付き合った。