千早くんは、容赦が無い
4.麗奈の悩み
ハブられてる?
遊園地から帰宅してからも、千早くんのことで頭がいっぱいの私。
お母さんとお父さんは、確か夕方まで買い物に行くと言っていた。
麗奈も部活から帰ってきていないみたい。
私ひとりきりのリビングは静寂に包まれていた。
「かわいい」とか「好き」とか言っている時の千早くんを思い出し、相変わらずドキドキしてしまう私。
だけどやっぱり、「ちぇりー」問題をふと思い出すと、憂鬱な気持ちも湧き出てきて。
「はあ……」
リビングのソファに身を預けながら、私は深くため息をついてしまった。
――すると。
「ただいま~」
麗奈が部活から帰ってきたらしく、リビングに入ってきた。
今日は日曜日だけど、麗奈の入っている吹奏楽部は大事なコンクールや演奏会があると、休日返上で一日練習があることが多い。
「お、お帰り。遅かったね」
千早くんのことでぼんやりとしていた私だったけれど、鋭い麗奈にまたなにか突っ込まれる気がしたので、慌てて平静を装ってそう声をかけた。
「あー……、うん」
珍しく歯切れの悪い声で返事をする麗奈。
どうしたのだろうと、私は麗奈の顔を見る。
お母さんとお父さんは、確か夕方まで買い物に行くと言っていた。
麗奈も部活から帰ってきていないみたい。
私ひとりきりのリビングは静寂に包まれていた。
「かわいい」とか「好き」とか言っている時の千早くんを思い出し、相変わらずドキドキしてしまう私。
だけどやっぱり、「ちぇりー」問題をふと思い出すと、憂鬱な気持ちも湧き出てきて。
「はあ……」
リビングのソファに身を預けながら、私は深くため息をついてしまった。
――すると。
「ただいま~」
麗奈が部活から帰ってきたらしく、リビングに入ってきた。
今日は日曜日だけど、麗奈の入っている吹奏楽部は大事なコンクールや演奏会があると、休日返上で一日練習があることが多い。
「お、お帰り。遅かったね」
千早くんのことでぼんやりとしていた私だったけれど、鋭い麗奈にまたなにか突っ込まれる気がしたので、慌てて平静を装ってそう声をかけた。
「あー……、うん」
珍しく歯切れの悪い声で返事をする麗奈。
どうしたのだろうと、私は麗奈の顔を見る。