千早くんは、容赦が無い
5.千早くんの過去
どうしよう、この気持ち
昨日、千早くんに心を奪われていることにはっきりと気づいてしまった私。
なんだかよく眠れなかったし、授業中もちょっと上の空になってしまった。
桜子に相談しようかとも思ったけれど、「よし、じゃあもう付き合っちゃおうよ! 『ちぇりー』のこと? そんなのもうどうでもいいでしょ!」って感じで背中を押されそうな気がして。
なんだかややこしくなりそうだったので、私はまだ打ち明けないことにした。
そして放課後になり、私はいつものように花壇の前に行く。
千早くんと一緒に帰るために。
今日の生物の授業の後、三沢先生に「暇な時でいいから、雑草抜いといてくれない?」と頼まれていたから、私は千早くんが来るまで雑草取りを行っていた。
――すると。
「亜澄―、お待たせ。あ、雑草抜いてんの? 俺もやるわ」
現れた千早くんは、花壇にしゃがんでいる私の隣にやってきた。
千早くんのサラサラの髪や、すべすべの頬が至近距離で見える。
どこをどう見ても、完璧にかっこよくって。
「う、うん。ありがとう」
私はドキドキして少し息が苦しくなった。
なんだかよく眠れなかったし、授業中もちょっと上の空になってしまった。
桜子に相談しようかとも思ったけれど、「よし、じゃあもう付き合っちゃおうよ! 『ちぇりー』のこと? そんなのもうどうでもいいでしょ!」って感じで背中を押されそうな気がして。
なんだかややこしくなりそうだったので、私はまだ打ち明けないことにした。
そして放課後になり、私はいつものように花壇の前に行く。
千早くんと一緒に帰るために。
今日の生物の授業の後、三沢先生に「暇な時でいいから、雑草抜いといてくれない?」と頼まれていたから、私は千早くんが来るまで雑草取りを行っていた。
――すると。
「亜澄―、お待たせ。あ、雑草抜いてんの? 俺もやるわ」
現れた千早くんは、花壇にしゃがんでいる私の隣にやってきた。
千早くんのサラサラの髪や、すべすべの頬が至近距離で見える。
どこをどう見ても、完璧にかっこよくって。
「う、うん。ありがとう」
私はドキドキして少し息が苦しくなった。