千早くんは、容赦が無い
確かに、体育の授業ではすごく運動神経がいい様子だったし、運動部に入らないのかなあ、もったいないなあって私も思っていたけれど。
去年まではサッカー部には所属していたんだ。
だけど急に部活に来なくなったって、どうして?
千早くんはマイペースなところはあるけれど、適当な人ではないと思う。
彼のイメージとサッカー部での行動が全然結びつかない。
「そうなんだよ。それまでは練習も真面目にやってたから、俺も不思議だったんだけど……。しかもそのあとのあいつ、髪を金に染めたり、授業もさぼったりしてたみたいで、荒れてる様子でさ。他校の素行の悪い奴と遊んでるとか、そんな噂もあって……」
「そんな……」
ますます信じられない言葉ばかりが陸の口から出てきて、私は絶句してしまう。
千早くんが荒れてた……?
悪い仲間と遊んでた?
そんなの全然信じられないよ!
「それ本当に千早くんの話!? 人違いじゃないの!?」
そんなことあるはずないって思った私は、陸に詰め寄ってしまう。
陸はたじろいだような素振りを見せながらも、こう答えた。
去年まではサッカー部には所属していたんだ。
だけど急に部活に来なくなったって、どうして?
千早くんはマイペースなところはあるけれど、適当な人ではないと思う。
彼のイメージとサッカー部での行動が全然結びつかない。
「そうなんだよ。それまでは練習も真面目にやってたから、俺も不思議だったんだけど……。しかもそのあとのあいつ、髪を金に染めたり、授業もさぼったりしてたみたいで、荒れてる様子でさ。他校の素行の悪い奴と遊んでるとか、そんな噂もあって……」
「そんな……」
ますます信じられない言葉ばかりが陸の口から出てきて、私は絶句してしまう。
千早くんが荒れてた……?
悪い仲間と遊んでた?
そんなの全然信じられないよ!
「それ本当に千早くんの話!? 人違いじゃないの!?」
そんなことあるはずないって思った私は、陸に詰め寄ってしまう。
陸はたじろいだような素振りを見せながらも、こう答えた。