千早くんは、容赦が無い
 恐ろしくて、たまらない。

 きっとこんなに恐怖なのは、私が本当に千早くんを好きだからだろう。

 千早くんを失うのが怖いんだ。

 だけど、本当のことは言わないといけない。

 そんなの千早くんに失礼だし、私だって心苦しい。

 でもやっぱり、千早くんに嫌われちゃうかもしれないって思うと、とてつもなく気が重い。

 ――どうしよう。

 私はどうしたらいいのか分からなくって、途方に暮れてしまった。
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